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日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲
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日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲

「テクノポップ」という音楽ジャンルについて、何となくのイメージはあっても実際にどういった成り立ちだったのか、その定義などを知っている人はかなり音楽に詳しい方でしょう。

実はあのドイツが生んだ伝説的な電子音楽グループ、クラフトワークを紹介するために日本で生まれた造語であって、1970年代後半から1980年代前半にかけてYMOを中心として音楽ジャンルとしてもブームとなった経緯があるのですね。

今回の記事では、そんな日本発とも言えるテクノポップ全盛期に生まれた名曲を集めてみました。

同時代における海外のシンセポップやエレクトロポップの名曲も含めたラインアップとなっておりますので、ぜひご覧ください!

日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲

TECHNOPOLISYellow Magic Orchestra

YMOことイエロー・マジック・オーケストラの代表曲の1つにして、テクノポップのみならず日本の音楽史における、あまりにも偉大なレガシーです。

作詞と作曲は坂本龍一さんが担当して、歌謡曲風のテクノポップとでも言えそうな手法は後続のアーティストに多大なる影響を与えました。

もちろん、そのような音楽史的な背景を抜きにしても、キラキラしたシンセサイザーの響きと抜群にキャッチーなメイン・フレーズ、有名すぎる「TOKIO」の音声など、革新的でありいつまでも色あせない、売れて当然な楽曲だと言えましょう。

メンバーの高橋幸宏さんいわく「筒美京平さんがYMOの曲を作ったらどうなるかって、そんなコンセプトで教授が書いた」という言葉が、もうすべてを表現しているように思えます。

テクノポップを聴きたければ、まずはこの1曲から!

KOH-1

The RobotsKraftwerk

「テクノポップ」というテーマの記事であれば、やはりその言葉の源流であるクラフトワークの大名曲『The Robots』を挙げなくては。

こちらの楽曲が収録された1978年の傑作アルバム『人間解体』を称して、日本では「テクノポップ」という造語が使われるようになったと言われているのですね。

この曲の偉大さは短い文章で語れるようなものではありませんが、クラウト・ロックと呼ばれるドイツらしい硬質でどこか生真面目なビートの質感、ややチープな電子音、ヴォコーダーを通して歌われるメロディは、どれをとっても時代を感じさせながらも最高にポップでキャッチーなナンバーですよね。

70年代の時点で電子音楽の偉大なイノベイターであったクラフトワークが、当時勃発していたニューウェーブの盛り上がりを敏感に受け止めて、きっちりと自らの音楽へと落とし込んでいるのはさすがの一言。

YMOへの影響はもちろん、Perfumeのご先祖さまと言えばそのすごさが伝わりますでしょうか?

KOH-1

美術館で会った人だろP-MODEL

常人であれば、こんなタイトルは到底思いつきませんよね。

1979年に結成、いわゆる「テクノ御三家」の一角を占め、2020年代の今もボーカルとギターを担当する平沢進さんの1人ユニット「核P-MODEL」として活動するP-MODEL。

人気作品「けいおん!」のメインの登場人物の名字や、バンドとして受け持っているパートの元ネタがP-MODELのメンバーであるなど、音楽のみならずさまざまなカルチャーに影響を与えている存在です。

そんなP-MODELのメジャー・デビュー・シングル『美術館で会った人だろ』は、冒頭で触れたように平沢さんの才気を感じさせる謎めいた歌詞と、テクノポップらしいピコピコした電子音、踊れるリズム、そっけないようでいてパンク・バンドに匹敵する暴走寸前のパワーが融合して、世界に誇れる日本のニューウェーブを代表する傑作となっています。

文脈としてのテクノポップの名曲でありつつ、同時代的なポスト・パンクやニューウェーブを象徴する先鋭的な楽曲と呼ぶこともできそうですね。

KOH-1

HallogalloNeu!

クラフトワークと並んで、テクノポップの歴史を語る上で欠かせない存在と言えば同じくドイツ出身のノイ!でしょう。

クラウトロックと呼ばれるドイツ出身の実験的なアーティスト達の中でも、電子音楽を大胆に用いて後のエレクトロポップ~ニューウェーブ系のミュージシャン、オルタナティブ世代のバンドにも多大なる影響を及ぼした存在です。

今回紹介している彼らの代表曲の1つ『Hallogallo』は、1972年にリリースされたセルフタイトルのデビュー・アルバムに収録されており、ワウを効かせて淡々と刻まれるリズム・ギターとサイケデリックなフレーズを鳴らすギター、8つ打ちのバスドラが特徴的な「ハンマービート」のリズム、起承転結のない楽曲展開が10分続く、という非常に実験的な作風にもかかわらず、催眠状態になりそうなほどに心地良く、ここではないどこかへと連れ去ってくれそうな作用を持った不思議な楽曲なのです。

テクノポップが生まれる何年も前に、このような楽曲が誕生していたという事実そのものがすごいですよね。

KOH-1

Sports Men細野晴臣

日本のポピュラー音楽史の発展に多大なる貢献を果たし、絶大なリスペクトを受け続ける偉大なアーティスト、細野晴臣さん。

細野さんが世に与えた影響をここで語ることは不可能ですが、テクノポップをテーマとした記事で今回取り上げる楽曲は、YMOが全盛期を迎えていた1982年にリリースされたソロ名義のアルバム『フィルハーモニー』に収録されている『スポーツマン』です。

軽快なビートとキラキラした電子音、ジェントルな歌声とメロディ、細野さんのポップ・センスが炸裂したような、どこか切ないメロディが心地いいキャッチーなナンバー!

近年、完全にアレンジを変えた形でライブ演奏されていたことも記憶に新しいですよね。

細野さんの卓越したソングライティング・センスがあるからこそ、どのようなアレンジでも耐えうる素晴らしい名曲となったのだ、と言えましょう。

KOH-1

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